見えない力

先日行われた全国高校サッカー選手権の決勝戦は、サッカー名門校同士の試合でした。試合結果の5-0と言う数字から圧倒的な力の差と思う人が殆どだと思います。実際の試合内容は技術面や戦術面での力の差ではなく、精神面での僅かな差だったと思いました。この精神的な力の僅かな差をつける事が一番難しいところではありますが、、、

この試合も前橋育英高の決定機に決めきれずにいた悪い流れを変えられず、失点を重ねて行ってしまった試合でした。決勝戦と言うプレッシャーに加え決勝まで無失点で勝ち進み、あっさりと今大会初失点を許した状況は選手全員にさらなるプレッシャーをかけた事だと思います。そのプレッシャーが少しずつ前橋育英高の歯車をずらしていた様に感じました。この悪い流れを断ち切るにはゴールを奪って行くしかありません。チーム全体が悪い流れの中にいるときに試されるのが個の力なのだと思います。

この決勝戦と同じ日に行われたバルサ対ビジャレアル戦もバルサの怒涛の攻撃に耐えて、カウンターで一撃したビジャレアルが先制し終了間際までリードしていました。最後まで仕掛けてくるバルサが90分にフリーキックを得ます。この場面で蹴るのはメッシ。完璧なキックで左側のupper90にボールは吸い込まれて行きました。相手選手も試合後のインタビューで”お見事だった”と認めざるを得ない位の素晴らしいゴールでした。これが個の力です。一緒に見ていた息子と思わず声をあげてしまったシーンでした。同じ日に観た二つの試合。とても興味深い試合内容と展開に、目には見えない力の強さ、奥深さとシンプルさを兼ね備えた人生とサッカーの共通点を見た思いでした。

子育てとサッカー

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