親の立ち位置

息子はリハビリ治療へ行った翌日、チーム練習へ行き離脱後初めて軽いジョギングと体幹トレーニングをしてきました。軽めのトレーニングでも、翌日、筋肉痛に襲われていたようです。ユースの故障者リストの選手達と一緒に走ったそうですが、チーム練習に戻れたことがうれしかった様で興奮気味で話をしていました。息子の膝を診てくれている先生は週に3日位の練習復帰から始めたら良いのでは、と言っていましたが、監督は息子に毎日来るように伝えたそうです。帰宅した息子にその事を聞きましたが、ここで親である私達には疑問な点が現れます。無理をしない様に週3日からと言う事が、もしかするとチームに伝わっていないのではないかと言う不安です。同じタイミングでチームのトレーナーが退任してしまったのでチームドクターとチームとの連携に支障が生じていないか、その事を確認する必要があり、ましてや、チームからは何の連絡もなく私達からすれば診断結果とは関係なく監督の判断で毎日来いと言っている様に感じていたからです。子供の自立を促すための育成も怪我などが絡めば子供とチームだけの判断を鵜呑みにするわけにはいきません。チームからの説明が無ければ不安な状態のまま練習に参加する事になります。息子にとっても何のメリットにもならないと思うのです。

怪我明け4日目、練習試合が入っていたので、試合後にトレーニングをすると言われました。妻がトレーニングの前に監督と話し合い、主治医とのやり取りはメールを通してフィジカルトレーナーと行っていて、その上で無理をしない様なトレーニング方法で行って行くとの説明を受けました。その説明が事前に有ればこちらも心配はしませんが、怪我に対しての事やお金が絡む事に対して、メールででも親に説明が無いと言う事は私達にとっては疑問ですし、説明があって当たり前のものと思っていたので直接話をしに行った訳です。今回の怪我明けの息子のスケジュールに関しては親に対して連絡をしなくても、息子に直接チームドクターと話をしたと説明すれば息子自身も不安な気持ちにはならないし、私達も心配はしなかったと思うのです。誰しも怪我明けの初めのトレーニングは少なからず不安な気持ちが有る物です。必要最低限のコミュニケーションの基準が親の私達とチームとで違うのかもしれませんが、一方通行の関係では限界があります。全て監督の指示通りにやっていれば良い、という訳にはいかない事もあります。今回、妻が監督と直接話すことが出来、入団してから今迄の疑問点を直接聞くことが出来たのでこちら側の疑問はある程度解消しました。妻は必要通達事項のコミュニケーション不足を指摘し、チームに関する深いところまで話をした様なので、監督たちはどの様に感じたかは分りませんが、真剣に話を聞いてくれていたそうです。

親が、なんでもでしゃばる事は子供にとってマイナスな面があり成長の妨げになる事は良く知られています。でも、時と場合による事だと思います。ジュニアユースになり、親とチームとのコミュニケーションが少なくなって子供達に全てをやらせる事は良い事です。その上で子供の事を一番良く把握している親から見た視点で学校でもチームでもおかしいと思った事は親が出て行くべきだと思います。中学生位になれば親が出てくることを嫌がりますが、子供の判断だけでは決められない事はまだ沢山あるからです。親としての立ち位置は難しい年頃です。常に中立な視線が取れる様に心掛けています。チームで言われた伝達事項をきちんと親に伝える子供のコミュニケーション能力も大事です。殆どの疑問や不信感などは話し合いを通して解消されるものです。今の時代きちんと会話が出来る事は今まで以上に大事な事だと思います。会話にはきちんと自分の考えを伝えると同時に相手を敬う態度が必要です。一方通行では成り立ちません。これからのIT時代を生きて行く子供達、SNSやネット上の書き込みも一方通行にならない様に、普段からのコミュニケーションは非常に大切な事だと感じます。

子育てとサッカー

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