閉鎖的なソーシャルネットワーク

最近、息子のチーム内の母親達のライングループについて私の妻と話をする機会が増えています。そもそもチームの母親たちによるライングループは、親と監督との直接なやり取りが出来にくいと言う事や子供に自立性を持たせるため、なるべくすべての事を子供達にやらせる、と言ったチーム方針により、親として必要な情報が入りずらかったり、本当の事とは違った情報を持ち帰って来る子供もいて、親としての便宜を図る目的で作られたと思います。しかし、いつの間にか親同士の友達感覚でのやり取りに変わってきてそのメッセージの数に妻は困り果てている様子です。親のグループとして共有すべき事柄よりも、お酒の席での時の様な会話が増えてきて、一線を越えてしまっている事に気が付けないお母さんもいるようです。試合の時など、親御さんが集まる時には殆ど会話も交わさない人も、ライン上では別人の様なメッセージを残します。ネット社会の深刻な問題を、目の当たりにしている様な気がします。子供は子供同士でチームのグループがあり、練習時間の変更や忘れ物をした時などの確認が出来る事は便利です。息子に聞くと、やっぱり子供達のグループでも必要が無い事を夜中近くまでラインに乗せている子もいるそうです。ネット社会で便利になった反面、やはり普段からの実生活でのきちんとした対話力や言葉使いは今まで以上に大事になる様に思います。実生活での会話には相手がいてその人のしぐさや態度で相手の気持ちを察する事が出来、お互いに影響し合いながら話が進みますが、ネットやライン上では、相手が見えない分普段よりも相手の事を思いながら書き込む事が必要です。中にはまだ面識もない親御さんも沢山いて、思いついた事をそのままグループ内に乗せてしまうのは、少し危険です。同じチームでも、グループ内の人がどの様な人達か分からないのですから、メッセージの書き方一つでその人の印象が良くも悪くも変わってしまいます。もっと大きなソーシャルネットワーク等で、実際に会う事がないと言う事を前提にして投稿する様なメッセージの書き方とは区別をする必要があると思います。同じチームの親と言う事以外に共通点は無く、開放的なソーシャルネットワークよりも、実生活と同じ、とても閉鎖的なグループと言う事には変わりは有りません。使う側もこの切り替えが上手く出来ていないのではないでしょうか。普段の実生活での対話がきちんと出来ていれば問題は無いと思うのですが、スマホの画面上の世界も実生活とは変わらないと言う事を忘れない様にしなければなりません。

子育てとサッカー

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