思いやりの気持ち
息子の卒業式を間近にしてPTAとして学校へ出向く日が多くなって来ます。妻は息子がアメリカから転入した際に当時のPTA会長より直々にPTAへの参加を求められました。海外からの転入生と、日本語の話せない保護者も多く、英語圏での生活経験がその様な環境で有利で有ろうと思ったからでしょう。
卒業式の件で集まる機会も増えますが、クラスの親御さんを一つにまとめようとすると色々な家庭があり一筋縄では行かない訳です。特に卒業アルバムなど集金が伴う事項になると、要らないので払いませんと言う家庭もあり担当の人は困り果ててしまいます。親御さん達の中にはPTAへの認識の違いから誤解を招く事があります。PTAに積極的に参加してきた妻からすると、全く学校行事やPTAに参加しない親御さん達もいて対応が難しく仕事をするよりも大変なのだと感じています。結局、何もしない親御さんと、なんとか時間を作って出席しようとする親御さんとで隔たりが出来てしまいます。文句を言いたくなるのも分かりますが、PTAやボランティアのサッカーチーム等は、最終的には自分の気持ちの整理をして感じるストレスを処理するしかない訳です。自分の時間や労力を使い、自分の子供以外の子供達にも気を配り、挙句の果てに何もしていない人に文句を言われれば気分を害するのは当然です。一番の問題は、大人が人を思いやる気持ちを持っていないと言う事でしょう。
人を思いやる気持ちが無いと言う事は、人として隔離されていると言う事を意味します。人が生きて行く上で必ず他の誰かと関わって行かなければならないのがこの世です。自分の考えだけを押し通して生きては行けません。しかし本人がそれに気が付かなければなりませんし他人に言われれば口論になるだけです。その人その人の気付ける時期があるのだと思います。子供のうちに人を思いやる気持ちを教える事は重要な事です。これだけインターネットの世界が確立している現代社会では、簡単に隔離された人間を生み出してしまいます。インターネットが普及して便利な社会になったこれからの社会にこそ、人を思いやる気持ちを持つ事の大切さを教えて行く必要がある様に思います。
0コメント