これからの親
私の好きな動画サービスにTEDと言うプログラムが有ります。世界中から色々なジャンルの人達が演説をするだけのシンプルな物なのですが、内容が濃く難しいので自分に興味のあるトピックスを選んで暇な時に聞いています。子育てや教育に関しての興味深い内容の物が多くあり、考えさせられるテーマや答えの無い問いかけには、まるで映画を観た後の様な感覚に陥ります。世界の名だたる著名人達も多く講演していますが、一般の人でも面白いアイデアさえ持っていればジャンルを問わず講演出来ます。ただし、聞いている人を引き付ける様な内容と演説の巧みさが要求されます。演説途中に冗談を交えながら聞く人の興味をそらさずリズムよく展開されて行く話は、気持ちよく聞き手の中に入って行きます。
話し方を意図的に変えるだけで相手への伝わり方が大きく変わって行きます。話をするトーンを変えるだけでも違いを生みます。怒っている時には自然に高いトーンになり、落ち着いている時には自然に低めのトーンになっていると思います。子供に何かを言い聞かせたり説明する時にも、感情的に怒りながらの話し方では子供も聞く耳を持たないものです。意識的に低めのトーンで話すように心掛ける事が出来れば聞き入れやすくなる。と言う研究結果も出ています。息子がよく学校で先生に一方的に怒られたと文句を言う事があります。話を聞くと私でもそれはおかしいと思えるような叱り方をしている様子の時もあります。教育では無く感情的に怒っているだけの様な態度や言い方は子供の反感を招くだけです。今迄の教育は産業革命後の教育方法で、工場で製品を作り出す過程に似ています。いつの間にか大学へ入るための教育の方が優先され、個を見る事が少なくなって来た訳です。このプログラムに参加している多くの教育者は、この教育方法では子供の才能や可能性を潰してしまっていると断言しています。これからの時代を考慮するとどうしても今の教育方法では限界が見えてきます。しかし、今日明日で今の教育環境が変わる事は出来ない現状で親として何が出来るのか?今まで以上に親の ”子供に対する愛情と質” が問われる時代になって来ていると思います。
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