環境への感謝
この週末にブロック選抜チームが市選抜少年サッカー大会、6年生最後のトレセン活動となります。息子はしばらくの間公式戦も無く、このトレセンでの練習があった訳でも無く一か月半ぶりの公式戦となりました。今回はコーチの決めたポジションでは無く自分たちでじゃんけんと話し合いできめた11人制のチーム。前半チームと後半チームの2チームで挑みました。息子は自分のやりたいポジションでプレイ出来ましたが、いまいちの動きで見ていても良いコンディションではないと思いました。大分試合勘が鈍っている様に感じられ弱気なプレイからのミスが続きます。本当は黙っていようと思ったのですが、2試合目が終わった後息子の所へ行き気持ちを切り替える様に言いました。少しうつむき加減の息子とは対照的に、他の選手達は皆楽しそうにはしゃいでいます。今回コーチは一歩引いた状態で選手達の自主性に任せて試合も最低限のアドバイス程度でした。楽しむことを優先した大会なのだそうです。
一日目のリーグ戦。前半出場の息子達のチームはどこかぎこちなく、単調なプレイが続き息子も絡んだミスからの失点。その後少し立て直し、何とか一点を入れ1-1で前半終了。後半のチームが2得点してくれて初戦は終わりました。8人制の広さのフィールドで11人制の試合。狭い局面になる中央はプレイしずらそうでしたが、サイドの選手は8人制と変わらずにプレイできる訳です。コーチから特別な指示も無くプレイ出来る試合、自分たちで決めるポジション、自分達のゲームプランと考える機会を与えてもらった訳です。後半のチームは上手くサイドから攻めていき、多くのチャンスを作っていました。3試合が終わり3勝で1位通過。二日目の決勝トーナメント戦へと繋ぎました。東京都選抜大会の時よりも思うように戦えた様です。
二日目は決勝トーナメント。初戦は前半2-0で折り返します。朝からプレミアリーグの試合を見てモチベーションが上がった息子は1ゴール1アシストと上向きの兆しが見え始めました。後半にも1点を加え3-0で準決勝へ。
準決勝ではなかなか得点できず0-0で前半を終え、後半チームの見事な崩しで1-0として決勝戦。準決勝と同じく前半で得点できず、後半へ。不意なコーナーキックからの山なりのシュートに失点し0-1。何度も相手のゴールポストやクロスバーをたたきましたが得点できずに試合終了。内容では勝っていた試合も、相手の流れを変える事が出来ませんでした。これもサッカーなのだと言う良い経験が出来ました。
これで息子の小学生でのトレセン活動が終了しました。人数も集まらない勝てないチームに所属しながらもトレセンに選ばれ、自分の課題を認識できた事は大きかったと思います。息子にとってトレセンの活動は所属チームの活動では得られない貴重な経験が出来たと思います。小学生の時期に多くのサッカー友達を作れて一緒にサッカーが出来た事、息子がトレセンに選ばれたことで知り合えた多くの人に心から感謝いたします。ありがとうございました。
まだアメリカにいた頃、息子が描いていた日本の小学生のイメージは、みんなが集まって一人一台のゲームに夢中になる様子で、とても閉鎖的で暗い感じに思えていたようです。帰国してからサッカーを通じて息子が出会えた子供達はとても明るく元気で、息子が日本に直ぐに馴染む事が出来た大きな要因だったと思います。息子が日本の生活は楽しいと感じる事が出来たのも明るく元気なサッカー少年達のお蔭です。私もこの子供達のサッカーを楽しむ姿を見て、微笑ましい気分にさせてもらいました。子供にとってはあたりまえのこの環境があるからこそ純粋に明るくなれる訳です。この純粋な気持ちを持つ事が出来る環境にいると言うだけで、幸せな事なのだと感じます。世界を見れば当たり前には存在しないこの環境は親の愛情や大人の努力で成り立っていると言う事なのです。見返りを求めない愛情が良い環境を作りだして行くのだと思います。
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