選抜大会初日

週末にかけて行われた東京都選抜大会初日、息子のブロックは決勝リーグへ入ることは出来ませんでした。予選グループの3チームは勝てない相手ではありませんでしたが僅かな差で3位と言う結果でした。各チーム3ピリオド総入れ替えの試合形式で行われた大会。大会パンフレットを見るとブロック選抜24人中一つのチームから10人選ばれているブロックも有ります。各ブロック3チーム作るので、同じクラブチームからの選手が10人いると言う事は平均して3チームに振り分けても、1チームに3~4人は同じクラブチームからの選手がいる事になります。私達のブロックは一つにクラブチームから選ばれた選手は多くて3人です。私の勝手な推測では、勝ちにこだわるのならばこのブロックの強豪チームよりもっと多くの選手を選ぶ事も出来たのではないかと思うのですが、あえてそうしなかった監督の意図があるようです。初日の予選リーグの時に監督に”結果は求めていない、順位なんて気にしなくても良い””良いサッカーが出来れば良い、楽しめばそれでいい”と言われたそうです。それを聞いた息子は戸惑ったそうです。私も”楽しんで来な!”っと言って送り出しましたが、親の私が言うのと選抜チームの監督が言うのでは意味合いが違ってきます。楽しむと言う事は、本気のチャレンジが無ければ意味はないと思います。私も結果はどうでもいいと思っていました。それは大会で勝ちに行くと言う気持ちと最大限の自分の力を出せれば、と言う大前提があるからです。選抜に選ばれ、大会に出場するのですから勝ちに行く事は大前提だと思っていましたが、監督が自ら大会後ならまだしも、試合前に勝ちにこだわらなくても良いと選手達に言ってしまうのはどうかと思いました。良いサッカーをすればいいと言われても具体的に何が良いサッカーなのか理解している選手はいないのではないかと、そこまで監督の意図する事をこの短期間で選手達に伝えられているとは思えませんし。

他のブロックの様に強豪クラブの選手を中心に選抜チームを作れば、限られた練習時間で挑む大会では監督としてはチーム作りを進め易いはずです。しかし、今年のこのブロック選抜は意図的にその様にしたのか、たまたまそうなったのかは分かりませんが、多くのチームから選出されています。人間性を重視し選考したそうですし、意図するところがある事も分かります。しかし、サッカーの試合です。勝つ事を前提に話をしなくてはやる意味がないと思うのです。その根底を揺るがしてしまうような発言には選手達も戸惑った様ですし、息子もモチベーションが下がったと言っていました。多分監督が言いたかった事、伝えたい事は別の所なのだと思います。しかし、選抜大会に挑む選手達全員が勝ちたいと思って集まっている中で、上手く監督の伝えたい事が選手達に伝わっていなかった様に思います。

選手一人一人、良いサッカーをしようと思って試合には挑んではいないと思いますし、負ければ皆悔しい訳です。試合に勝てば、楽しいですしチームもまとまって行くものです。一生懸命やった結果、負けてしまうのはいいんです、だから私は息子に負けて涙するぐらい本気でプレイしろと言っていますし、その様な前提で結果にこだわらない訳です。サッカーはチームスポーツです。勝つも負けるも一人の選手が全てをコントロール出来ない訳でチームの中の一人として一生懸命プレイし、ミスをして負けたとしても結果はチームとして負けたのです。息子はもともと勝てないチームに所属しているおかげで、何度もその様な試合を経験して悔しい思いをしていますし、試合に勝ちたい気持ちは人一倍大きいと思います。息子からすれば、もっと勝ちにこだわってほしいと言うのが本音だった様です。

2日目に続く。

子育てとサッカー

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