女の子の涙
小学生最後の夏休みもすでに残り一週間をきりました。今週はU12ワールドチャレンジカップがあります。今年は2連覇中のバルセロナをはじめエスパニョール、デポルティーボ カミオネーロス、U12ベトナム代表という海外チームを迎え日本のチームが試される大会です。ここにJ下部チームの他、U12東京選抜も毎年出場している訳です。発表されている選抜メンバーを見たら息子の知っている地域トレセンの選手も入っています。間近にこの様な選手がいると息子に良い刺激になるようです。対戦相手を見て気持ちが高ぶらないわけありません。この様な大会の出場機会を今回は逃しましたが、同年代の世界的大会はストレートに息子のサッカー感に影響すると思いす。
そんな中、夏休みも最後と言うことで息子の友達を誘って豊島園のプールへ行く予定があいにくの雨、予定を変更してアイススケートとなりました。私自身真夏の時期のアイススケートは初めてです。ネットで探したその場所は高田馬場にあるシチズンプラザと言う施設。ボーリング場もあり、楽しみにしていた豊島園ほど子供たちのテンションは上がりませんでしたが、なんとか楽しんでくれたようです。スケートリンクに着いた私たちの目に映った光景は、一瞬場違いな所へ来てしまった‼と一歩退いてしまう雰囲気。この時期、雨の日、という条件下で来ている人達殆ど全員、真剣に練習に来ているオリンピックを目指している子供たち。それに加え子供以上に真剣な眼差しのお母さんたち。お母さんに叱られ、泣きながら練習している女の子。ヘルメットをかぶり転びながら壁伝いにはしゃいでいる息子たちの脇を二回転ジャンプしながら滑って行く小学一年生。そこには、遊びの無い真剣勝負の時間が流れていました。息子達は、お構いなしに楽しんでその後ボーリングで盛り上がりました。
帰り際、スケートリンクの方を見てみると、3、4時間も前にお母さんに怒られ泣いていた小学一年生位の女の子がまだ滑っていました。この女の子は少しでもスケートを楽しんでいるのだろうか?余計な事を想いながら、この年代のサッカー少年、少女と比較にならないほどの厳しさがあるのだと遠目から眺めていました。
この様な種目はどちらかと言えばクラシックバレエやピアノ、バイオリンと言った習い事のタイプでしょう、遊びの要素が大きいサッカーとは一線を引いている訳です。習い事は親の強制力が強く、楽しくなくてもやらなければならない側面を持っています。躾も同じです。
サッカーは遊びの一種です。だから楽しいと思わなければ子供達はやりません。別にやらなくても良い訳です。ここに決定的な違いが有ります。サッカーが楽しいと感じるのは、規則が少なく自由にプレイできるからだと思うんです。それを大人が強制的に子供達を操り試合に勝っても小学生低学年では意味が無いと思うんです。サッカーを習い事の様に指導して行けば小学生の内は勝てるでしょう、でもいずれは行き詰まる事は明らかです。理に適っていないからです。
習い事もサッカーもその本質を見極める事が重要なのだと泣いていた女の子を見て考えさせられた一日でした。
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