遊びの感覚
息子がやる気を失ってから3週間が過ぎました。本人はいたって普通にしています。FC東京アドバンスクラス、トレセン等のサッカー環境には未だ戻る気が無い様子。それと連動してか、先日ピアノのクラスで、先生より今度ピアノの発表会があるけど出てみない?と言われた息子は、明らかにやりたくない様子。帰り道、もう発表会とかはやりたくない、と言っていました。アメリカでピアノを習っていた頃、月に一度は発表会があり、私達親には素晴らしい環境だったと思っていたのですが、息子にとってはそのプレッシャーが嫌だったようです。ピアノは好きで自分から練習する時も有りますが、発表会に向けて一曲を集中して練習する事が嫌な様子です。
ちょうどこのタイミングで、自分の意思表示を次々と表に出してきた息子は、成長し自分の事をしっかりと自分で決めて行く段階に入ったと言う事でしょう。サッカーはチームの練習には出ていていますが、今一番楽しいのが友達たちと公園でのサッカーなのだそうです。もちろんそこにはサッカー初心者もいて、ミニゲームをすれば息子プラス一人対残りの全員みたいな感じになるようですが、今の息子にはこれが一番楽しいのだそうです。
アメリカでは体験できなかった子供同士だけで公園で遊ぶ事、息子のクラスは学校の中でも一番人数が少ないのですがクラスの男の子十数名のうち、8~9人が公園に集まりサッカーや缶蹴りなどをして遊ぶそうです。ほとんどの子が受験するため塾に通っていますが、中には塾に行ったふりをして遊びに来ている子もいるそうです。今の時代、子供が集まれば各自スマホかゲームにはまる、と言うイメージが強かったので、私には意外な現象に感じます。たまにスマホを取り出してゲームをする子もいるようですが、その時は息子は数名の友達とボールを蹴って遊んでいるそうです。
日本で育っていたら普通に体験してきた事も、息子の中では初めて体験する事がまだまだ沢山あるのでしょう。そして、本当に楽しいと感じられる環境、時間を見つける事が出来た現在、プロを目指すサッカーをやるよりも、心から楽しいと感じる事への興味の方が強いのは当然の事だと思います。これも貴重な経験ですし、この時間もいつまでも続かないので、出来る限り遊ばしてあげようと思います。セレクションに向け、FC東京やトレセンでの一回一回の練習が貴重ですが、今は遊びの時間を優先させてあげた方が息子の将来のためになると思います。
今回の様な、子供の変化、成長に対して親が柔軟に対応できない時に子供の中に歪を生じ、不自然な方向へと向かってしまうのかな~と感じました。親が仕事等の時間に追われて子供の変化に気付かないでいると、どんどんと成長の速度は加速して、いつの間にか修正がきかなくなってしまうように感じました。
子育ては難しいですが、素直な子供の気持ちに真剣に向き合うと、そこから自分も成長出来る様に思います。
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