個人差

今日は午前中からアウェイで練習試合でした。対戦相手は去年の5年生大会の時、8-0で完敗したチームです。その試合に息子は初めてキャプテンとして臨みました。息子はほとんどボールに触れる事無く5年生大会は2試合目で終わり、勝てばベスト16でしたが、相手に上手くボールを回されたまま何もできずに終わった苦い経験が有ります。

チーム全体のチーム力も個人の技術も全然相手にならないレベルの差が有りました。あれから約5か月後の今日の練習試合。私は一緒に行けませんでしたが、息子に、まずは1点決めて来いと言って送り出しました。

お昼過ぎに帰ってきた息子と家内はニコニコ顔で試合内容を話したくて少し興奮状態。5か月前に完敗したチーム相手にどれだけのことが出来るのかが、息子の今日の課題でした。結果は勝ち越したらしく息子は途中交代も含め6試合に出場し6点決めたそうです。息子の話だと相手は前回と同じチームだったと言っていますが、もしかしてBチームだったのかもと思ってしまうぐらい、良い試合が出来たそうです。息子のチームが上手になって来たのか相手が本気ではなかったのかは分りませんが、楽しく4、5年生混合チームでプレイ出来た様です。公式戦では同じようには行かないと思いますが、チームの子達は少し手ごたえを感じたようだと息子が話していました。

ただ、少し気にかかる事があります。息子の話によると、チームメイトで同級生のゴールキーパーを任されていた子がコーチに厳しく怒鳴られていたと言うのです。話を聞くと同じ失敗を3度繰り返したそうで、それが失点に繋がってしまった様で試合中に手痛く怒鳴られていたそうです。コーチが熱くなるのは分りますが、その子はまだサッカーを始めて1年も経っていない子でその失敗もただの練習不足によるものと判断ミスによるものです。これを頭ごなしに怒鳴ってしまってはその子は恐縮してしまいかえって逆効果だと思いました。その子からしてみれば、まだそんなに場数も踏んでなく思うようにいかないのは普通の事だと思うのでが、、、

確かにコーチの指導の下、チームのレベルは上がってきていると思いますが、全員が同じペース同じレベルで上手くなっていくはずもなく個人差が有るのが少年サッカーの常だと思うんです。たまに気を引き締めるための叱咤も有りだとは思いますが、他の子より遅れてサッカーを始めたその子にとっては、その子のプレイに対する叱咤はマイナス要因はあってもプラスになる事は難しい様に思います。その子は5年生ですがサッカーをやりたい気持ちは1年生の子と変わらないと思うんです。1年生の子を相手にプレイを失敗したことに対して怒鳴るコーチはいませんよね?いたとしたら犯罪です。それぐらい罪な事だと思うんです。この純粋なサッカーを楽しむ気持ちをまずは大きくして行く事が優先すべき事なのに5年生だからと言ってサッカーを1年生の時からしている子と同じように指導する事には無理があると思うんです。難しい事とは思いますが、サッカーに限らず教育環境は各個人に合わせ微調整を繰り返しながら指導をして行かなければ多種多様な今の時代、歪の中で必ず犠牲になる子供が出てくるはずです。

長年、日本で行われてきた型にはめて教育して行く方法では、今の時代には対応できなくなっていると思うんです。今大人の私たちはその様なシステムの中で育ってきましたが、これからの子供達は型にはめ込んでの教育や育成にはよほど気を付けない限り上手く機能しなくなって行くと思います。

子育てとサッカー

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