感覚の違い

週末は、J 下部チームとの練習試合でした。チームのメンバーが半数も体育祭のため欠席し、数名の怪我人もいてスタメンに出場可能な11人ギリギリのメンバーで挑みました。30分を3本、交代メンバー無しで11人が3本フル出場でした。さすがに、こちらのメンバー11人だけでは分が悪く、トップのポジションの息子の所にもなかなかボールがきません。中盤まで下がりボールをもらいに行っても、最後までパスが繋がらず相手ディフェンスを崩せません。実力の差は歴然としていて1,2度あった裏に抜けて行くチャンスにも相手のゴールキーパーにプレッシャーをかけるにまでは至りませんでした。1度ゴールキーパーからのパントキックが直接息子のところまで来てセンターバックの選手と1対1の競り合いになりました。身体をぶつけてきた相手ディフェンダーに対し息子もショルダーチャージで対応します。相手がバランスを崩しボールが後ろにそれました。これで息子とゴールキーパーが1対1の状況になった瞬間、主審の笛が鳴りました。バランスを崩した相手に対する息子のファウルを取った様です。

この時の審判はこちらのチームのコーチだったのですが、普段から手を使うな!!と言っているコーチで、小学生の時のトレセンのコーチと同じ言い方をしているようです。以前受けたサッカーサービスのコーチの言う手(腕)の使い方には大きな違いが有ります。それに普段からイングランドのプレミアリーグの試合を見ている息子はファウルに対する感覚が違うのだと感じました。

後日、チーム練習で1対1のトレーニングをしたそうですが、競り合いやボールキープの時に息子からすれば普通に腕を使いボールをキープしていたら監督に手を使うな!!と怒鳴られたそうです。息子が不機嫌そうに私に説明していました。私は息子と一緒にプレミアリーグの試合を見る事が多く、フィジカルの強さが求められるプレミアリーグの選手達は競り合いやボールキープの時に必ず腕や手を使い相手を押しのける感じでキープします。このチームでその感覚でプレイすると怒鳴られる。しかし、世界に出ればそれが当たり前の技術なのです。この感覚の違いはいずれ大きな溝となり球際の強さにも影響する事と思います。この腕の使い方はトレセンの時のコーチ、今のチームのコーチと何度か疑問に思う事があります。問題は、コーチによってそれを技術とするコーチとファウルとするコーチがいる事で子供は戸惑うと言う事。私の個人的な意見では、上のレベル、世界レベルに行くごとに、ファウルを取らなくなる事実がある中で育成の時点で世界レベルではないコーチがこの技術を矯正してしまう事、監督の怒鳴りながらの練習と試合と言う環境に将来性を感じる事が出来ません。息子にもファウルをもらわない様に腕を使う技術を身に着ける必要が有るのだと思いますが、基準となる物があいまいな点には不安を感じます。勿論、私は息子にプレミアリーグの基準でプレイすればいいんだと言っておきましたけどね。

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