教育者
息子が通いだした算数の教室があります。生徒の全員は受験を目指してその教室に通っているのですが息子はただ算数をもうすこし出来る様にするために通っています。当然意識に温度差があり、息子以外の生徒は厳しい言葉を言われても黙々と勉強をしている様です。息子が入会するにあたり、妻は受験をするためではなく学校の授業について行ける様に通いますと伝えたそうです。
先週この教室から息子が帰ってくると、息子が何か不服そうな顔をしていて、何かと訪ねると先生に宿題を終らせて行かなかった事を厳しく言われた様で、しかもその先生、息子にサッカーなんてやっていても日本代表になんかなれないし、サラリーマンになったほうが良いだろ?と言ったそうです。それを聞いて一瞬えっ!と思いながら話を聞いていましたが、どのような考えでそのような言い方をしたのかは不確かですし、私はその先生にお会いしたことがないのでどのような人か分かりませんが一人の大人から子供に対してそのような事を言ってしまえる様な人が教育者と言えるのでしょうか?息子は悔しくて私達に説明しながら涙を流していました。でも、話し終わってから、じゃあこれからどうする?と聞いて見たら、辞めないで続けると言いました。自分でやると言っておいてやっていかなかった息子に言い訳は通じない、と言うことは本人も分かっているようですが、10才の子供の夢を踏みにじる様な言葉には、この先生の怒りの感情が入っているように思います。
この話からいくつかの受け止め方が出来るので考えたいと思います。
まず、この先生、息子が真剣にプロのサッカー選手を目指していることを知った上でこの様な事を言っているので、息子にもっと強い意思を持って何事にも取り組め!と、言うメッセージとも取れます。これはその子の性格などを把握した上でのやり方で、とてもリスクがあると思います。何れにせよ私は この様な言い方は間違っていると思います。
それとも、この先生は、生活をかけてこの教室をやっているので、受験に受かる生徒を沢山出したい、との理由で無理矢理子供達に勉強をやらせているのかも知れません。受験する子供達(特にその親達)の心情を利用した商売ともとれます。ひどい言い方ですが本当の教育者なら子供達にもっと勉強することが楽しいと思わせる様にもって行ける様にすると思うのですが、ここらへんの考え方が日本の教育者には欠けているように感じます。ただ教えられた事の数をこなしてテストの点をとっても何も残らないと思うんです。考える事が楽しいと感じる様に導くのが真の教育者だと思います。
ま~結論この様な教室には行く必要はないと思うのですが、何故か息子は続けると言うので少し様子を見ようと思います。
息子の友達の母親から私の妻が良い教室だよ、と聞いて妻が連れて行ったのですが、何をもって良いのかは私にはまだ分かりません。
何れはその先生と話す機会が来ると思うのでせめて前者の方であってほしいと思います。
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