サッカーとフットサル
今日は午前中にバーモンド杯フットサル大会の予選リーグ戦でした。そうなんです、日本代表戦の試合とバッチリ重なってしまいました。グループリーグで、子供達が生中継で観戦出来る唯一の試合だったんですが残念でした。大会のスケジュールを組むのは大変なのは分かりますが、もう少し4年に1度のサッカーの祭典を考慮すべきではないのでしょうか?子供達も試合が終わった途端にどっちが勝ってる?と近くにいる大人達に聞きまくっていましたし自分達の試合に集中しろと言うのも酷な気がしました。
それよりも、今日のフットサルの大会を見ていて感じた事。
全チームとは言いませんが、ほとんどのチームがサッカーとフットサルを同じ物としてプレイしているように見えました。本当のフットサルとしてのプレイではなく、サッカーを少ない人数と狭いコートでプレイしているだけでフットサルをこの年代にプレイさせると言う本当の目的が見失われているように感じました。息子のチームなど、ルールもよく分かっていないまま挑んだ試合。私からすればコーチ自身フットサルをあまり理解していないのでは?と思ってしまいました。いつから日本でこの年代でのフットサルの大会を推進し始めたのかは知りませんが、どうもこの日本にありがちな、かたちだけで中身のない大会のような気がしました。フットサルの大会があるのは素晴らしい事ですが、この大会に参加するのであれば、きちんとフットサルとサッカーの違いを見いだして何故フットサルをするのかを子供達に伝えなければこの大会に参加する意味は無いのと同じでしょう。息子のチームの練習もボールが違うだけで、後は普段の練習となんら違いはなかった様ですし、サッカーとフットサルを同じ物として扱っていてはまだまだ日本の育成も世界のレベルには及ばないでしょう。息子がアメリカにいたとき、サッカーとは別にフットサルの時間があり、フットサルの専門のコーチが教えていました。息子のチームだけではなく他のチームでもやはりフットサルの練習が別に設けられていました。
フットサルは狭いスペースで素早く正確なプレイをすることで、そのスピードに子供達の判断力を慣れさせ鍛えて行く事に意味があるので、バルサの様にサッカーのピッチでフットサルのようなプレイをすることは出来ても、フットサルのコートでサッカーをすることは出来ない、と言うよりも意味が無いことだと思うのです。だいいち、あの狭いコートで普段と同じ様なサッカーをしようとしても楽しくないです。フットサルは個人の足技を披露する場でも有るんです。フットサルで覚えた足技はサッカーにでも使えますが、キーパーへのバックパスはフットサルでは使えません。多くのチームでサッカーと同じのりでキーパーへバックパスをして間接フリーキックを与えているのを見て、ちゃんとフットサルとして練習していないのが分かりました。ブラジルのネイマールが子供の時始めたのは、サッカーではなく、フットサルです。ブラジルではサッカーを始めるのは後でもOkで、小さいうちは、フットサルをする子供がほとんどだとアメリカにいたときの息子のフットサルコーチは言っていました。日本のサッカー協会の偉い人達はこれを受けて日本にもフットサルの大会を導入したかどうかは分かりませんが、形だけでは未来の日本代表達も世界のサッカーには太刀打ち出来ないままになってしまいます。もう少しフットサルを堀下げてトレーニングしてもらいたいと、日本代表戦を観ながら思ってしまいました。
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2017.08.04 15:09