言葉

昨日のFC東京の練習後、クタクタに疲れているはずの息子が夕食を食べながら最近の学校での友達たちとの出来事を事細かく話始めました。

息子のクラスメイトで最近同じサッカーチームに入会してきた子について、不満が有るらしくその子が入会した当初はとても喜んでいた息子とは打って変わって一緒に行けるはずの遠方の練習試合にも一緒に行くのを避ける様になっているようです。

色々と話を聞いていると、チームメイトの6年生達からも煙たがれているらしく、主な原因は言葉使いにあるようです。その子は練習試合の時にゴールキーパーとして出場した試合で好セーブを連発し、いつしかゴールキーパーのポジションでプレイすることが増えて行ったようなのですが、練習の時チームの子がシュートをミスした際、〝ダッセ~”などとよく言っているそうで、その言葉使いや態度が周りのチームメイトから嫌われてしまっている原因のようです。何度かその子の練習を観ましたが、自分がミスをした時に大きなリアクションで怒っている様子でしたし、思うようにプレイ出来ない自分の技術にストレスを感じている様子でした。サッカーを始めたのが5年生からのこの子は、失敗をすると言う事にまだ慣れていないのかもしれません。中学受験もする様でかなりの難関校を狙っているらしく、勉強も大変なようです。この子の使う言葉の裏には悪意はないと思うのですが、自分に対する失敗したくないと言う気持ち、自分は他の子よりも優れているという気持ち等が絡み合ってその様な言葉を言ってしまうように感じます。息子にはその様な気持ちの葛藤など知る余地もなく、その子の発する言葉に傷つけられていた様なんです。息子はその子がサッカーを教えてと息子に言って来た時、その時通っていたマリノスアカデミーを止めてその子と一緒に自主練習をするとまで言っていたんです。しかし、最近のその子の息子に対する言葉が息子にはストレスになっているのだそうです。

息子は、心の内に貯めていた不満を一気に吐き出す事が出来たらしく、9時前に帰宅して11時まで話が止まらなかった息子ですが、最後は笑顔で就寝してました。

言葉と言うものは、人に感動を与え、夢や希望を持たせることも、逆に人を傷つけたり、死に追いやることも可能なんです。日本には昔から云われ続けている言葉の持つ霊的な力、言霊と言うのがあります。綺麗な言葉、やさしい言葉を常に意識して発すればその人にもその様な言葉が帰って来て、運勢も良くなって行くと言う考え方です。その逆をしてしまうと悪循環の中に引きずり込まれてしまい、良くない事が降りかかる。昔から、子供が汚い、悪い言葉を使うたびに大人が叱る理由は、そんな理由からです。

最近の子は、”死ね”と言う言葉もよく使う様ですが、大人がきちんと注意できる様に、言葉の持つ力の大きさをきちんと認識しておきたいです。

子育てとサッカー

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